耳あか

耳垢というのは、外耳道(耳の穴)に存在する二種類の腺「耳垢腺(耳道腺)」と「皮脂腺」からの分泌物に、剥離脱落した角化(垢)などが混ざってできたものです。

耳垢はその外見から二種類に分けられる、という事は皆さん経験的にご存じでしょう。
そう、カサカサに乾いた「乾燥耳垢」と、ベトッと湿った「湿性耳垢」です。

乾燥耳垢はカサカサと乾燥した灰白色、麟層状の耳垢の事です。日本人では平均で84%程がこの乾燥耳垢です。

湿性耳垢は、アメミミ・ジュルミミとも呼ばれます。
褐色でアメ状の湿った耳垢の事です。日本人に占める割合は16%程と言われています。
湿性耳垢の人は、乾燥耳垢の人に比べて耳垢腺の数が多い事が解っています。耳垢の乾湿の差は主として耳垢腺の分泌物の量の差から来るようです。耳垢を成分分析すると、タンパク質、脂質そして遊離アミノ酸などからなっている事が解るのですが、湿性耳垢の方が糖質(シアル酸)の量が多い、という結果が出ています。このシアル酸は水を吸いやすい特徴がありますので、結果としてこの成分を多く含んだ耳垢は湿った物になる、と言う訳です。これが生理的にどういう意味があるのかはまだはっきりとは解っていません。
成分分析の結果から、耳垢には耳を保護する重要な役割がある事が解りました。

乾性タイプの耳垢は感染病を防ぐ成分が湿性タイプよりも多くみられます。

また、湿性タイプの耳垢の人は体臭が強くなる傾向にあります。
多くの人は、耳掃除を「不可欠なもの」と捉えています。
しかし、実は耳掃除のせいで「耳が聴こえにくくなる」人がとても多いのです。
なぜかというと、間違った耳掃除をすると耳垢が耳内部へと押し込まれ、耳垢が内部で詰まってしまうからです。
これを避けるためにすべきことは「奥まで綿棒を突っ込まない」ことです。

「奥の耳垢を取りたい」という気持ちはわかります。
ですが、奥に綿棒を突っ込むほど耳垢は内部へと押し込まれ、難聴を引き起こしやすくなります。
難聴を防ぐため、耳掃除をするときは「少し手前まで」という意識を忘れないようにしましょう。

「聞こえが悪い」、「耳あかが貯まっているようで心配」というお気軽に当院へお越し下さい。