脂肪腫の治療について
外科的に摘出することが唯一の治療法です。
脂肪腫は通常薄い膜に包まれており、一塊のままきれいに取り除きます。
サイズが大きい脂肪腫や急速に大きくなるものは悪性のものが存在するため、切除後に病理検査を行います。
当院の脂肪腫治療の特徴
丁寧に縫合します
真皮縫合を行うと細くて目立ちにくいキズに仕上がります。
吸収糸(数か月かけてゆっくり溶けてなくなる糸)を使い、埋没縫合(皮膚の深いところを糸で固定し埋め込んだ状態にする縫合手技)を行います。
真皮縫合を的確に行うとそれだけで皮膚表面は密着しますが、さらに皮膚表面をナイロン糸(溶けない糸で抜糸が必要)でぴったり合わせます。この時「細い糸を使う」「強く締めず軽く合わせる」「的確な時期に抜糸する」ことが大切です。
繊細な操作のできる道具や手術器具
良い視野で手術をするためにヘッドライトと拡大ルーペ(最近ではハズキルーペ)を使います。
また、繊細な操作をおこなうための専用の手術器具や細い糸を使います。
痛みが少ない
細い針でゆっくり麻酔を行い、なるべく痛みが少ないよう配慮します。
手術時間は15~20分が目安です。
※巨大なものや被膜が見つけにくいものは時間がかかることがあります。
アフターフォロー
キズ跡の盛り上がりや幅が広がることを防ぐため、抜糸後1~3ヶ月間テープ固定をおすすめします。
肥厚性瘢痕・ケロイドの予防や治療が必要な場合は定期的に診察します。