ほくろ

ほくろの治療で大きな病院を受診するのは、敷居が高いと感じてしまうものです。
また、治療を受けたくても数週間待ちというのもよくある話です。
当院では通院の負担軽減のため希望があれば、なるべくその日のうちに手術をするように心がけています。
※混みあい具合により後日予約になる場合があります。

ほくろの治療法

ほくろの場所、種類、深さ、大きさに応じて適切な治療法を選択します。
主な治療はレーザー治療と切除手術です。
切除手術の場合は必ず病理検査を行い、万が一の見逃しを防いでいます。

治療前の診察

悪性腫瘍を疑う所見の有無で治療方針が大きく変わるため、治療を行う前に診察と必要あればダーモスコピーという特殊な拡大鏡で診断します。

ほくろと間違いやすい皮膚の悪性腫瘍

悪性黒色腫(メラノーマ)

ほくろ治療に際して最も注意すべき疾患です。
悪性黒色腫を疑う所見としてABCDE基準があります。

A Asymmetry(左右非対称性)
B Border irregularity(不規則な外形)
C Color variegation(多彩な色調)
D Diameter(大型の病変6mm以上は要注意)
E

Evolution(急速な増大、形状・色調・表面の状態の変化)

ダーモスコピーでの観察

ダーモスコピーでの観察皮膚には皮溝と皮丘という凹凸(いわゆる指紋)があります。これを観察してメラニン色素の沈着パターンで診断します。

基底細胞癌

最も多い悪性腫瘍で紫外線照射に関係あり顔面に好発します。そのためほくろと間違われることも多いようです。
不整形で色調も不均一、表面が汚いなどから判断します。
ダーモスコピーでの観察が役立ちます。

ほくろ治療の比較(レーザー・切除手術)

レーザー除去 切除手術
施術時間 1か所 1~2分 1か所 10分前後
こんな方におススメ ・比較的小さな5㎜以下で浅いもの 悪性が心配な場合
ほくろの大きさが8mm以上
デメリット 病理検査ができない、取り残しや再発の可能性 線状のキズ
術後の通院 肌色テープを1~2週間貼付10~14日後にキズのチェック
3か月後に残存の有無を確認
翌日キズチェック
術後7日目に抜糸と検査結果説明
治療直後 赤みとへこみ 赤い線
最終的なキズ 分からない、もしくはニキビ跡程度 薄い線になり目立ちにくい
アフターケア 3ヶ月後取り残しがないかチェック
取り残しがあれば無料で再手術(治療後半年以内は再手術無料)
抜糸後、1~3ヶ月テープ固定適宜、経過観察

当院のほくろ治療の特徴

キズ跡が目立ちにくい

ほくろを取るだけであれば簡単ですが、キズ跡が目立たないよう治療するには経験を要します。
当院ではほくろの場所、種類、深さ、大きさに応じて適切な治療を提案します。

痛みが少ない

細い針でゆっくり麻酔を行い、なるべく痛みが少ないよう配慮します。

手術時間

レーザー治療で通常1~2分、切除手術で通常10分です。
※難易度が高い手術は時間がかかることがあります。

アフターフォロー

レーザー治療後は初め赤く、くぼんだ状態ですが数か月かけて赤みがなくなり、平らになっていきます。
3ヶ月後にほくろが残っていないか確認し、万が一残っている場合は無料で再手術を行います。(※最初のレーザー治療後半年以内無料、再診料とお薬・シール代はかかります)
切除手術の場合はキズ跡の盛り上がりや幅が広がることを防ぐため、抜糸後1~3ヶ月間テープ固定をおすすめします。
肥厚性瘢痕・ケロイドの予防や治療が必要な場合は定期的に診察します。

レーザー治療の工夫や注意点

レーザー治療の適応を誤らない。

サイズは小さくても青色母斑などの深いほくろの場合は切除手術の方がきれいに仕上がります。
また他院治療後の再発のほくろなども切除を選択する場合があります。
あまり知られてないのが顔のほくろはレーザー治療で大概よい仕上がりになりますが、体はキズ跡が残りやすいので、比較的小さなほくろでも切除をおすすめします。
一番大事なことですが、悪性が少しでも疑われるものは手術治療でしっかり切除し、検査する必要があります。

段差がつかないようになだらかに仕上げる

レーザー治療の最も多いトラブルは最終的に陥凹が残ってしまい目立つことです。
これは陥凹部分に影ができ、視覚的に目立つためです。それを予防するために周囲の正常部分も段差がつかないようにわずかに削り、なだらかに仕上げます。

初めから深く削りすぎない

レーザー治療は初回から深く削らないことがコツといえます。
真皮浅層の深さに留めるときれいになります。深いものでも真皮深層をしっかり残すことが大切です。取り残しや再発を恐れずに深追いしないようにします。
特に鼻の先や頬の高まり、あごの突出部など出っ張っている部分はキズ跡の陥凹が目立ちやすいため用心が必要です。
治療後半年以内は再手術が無料ので、3ヶ月後に残った部分を治療する方が結果的に満足する場合も多いです。

Qスイッチレーザーの併用

キズがきれいに治ってくれる真皮浅層の深さまでCO2レーザーで削り、残ったメラニンに対してはQスイッチレーザー(メラニンだけに選択的に反応するしみ取りレーザー)を照射することで深い部分のほくろを治療することもできます。
この場合は追加料金をいただきます。(通常5,000円)

レーザー治療後のキズの処置

治療後2週間はキズを乾燥させないように、小さく切った肌色テープ(デュオアクティブET)を貼っていただきます。
キズを乾燥させてかさぶた(沖縄の方言でカサグヮー)ができると、その下でキズが治るため陥凹が残ります。

当院のレーザー(CO2レーザー)

当院はレーザーを用いた治療が多いためCO2レーザーを3台導入しております。

3台のCO2レーザー

それぞれのレーザーに特徴がありますが、左の機器はPモードというモードがありより繊細な操作ができます。

高周波治療

高周波治療エルマンのサージトロンはレーザーと同様の治療が可能ですが、特にレーザーを照射しにくい眼のふち(眼瞼縁)のほくろの治療に使うことが多いです。

レーザー治療の流れ

1細い針で局所麻酔を行い、ほくろにレーザーを照射します。1~2分程度です。

27~10日でキズがふさがり、2週間~数が月かけて徐々に平坦に目立たなくなっていきます。

レーザー治療後のキズ跡の経過

赤み

キズ跡の赤みの正体はキズに酸素や栄養を運ぶために体が新しい血管(新生血管)を頑張って作っているためです。血液の赤い色素(ヘモグロビン)が透けるため赤く見えています。
通常1~3ヶ月の創傷治癒反応のピークが過ぎれば、徐々に周囲の色と同化していきます。

黒ずみ

キズ跡の黒ずみの正体は炎症後色素沈着です。治療の刺激で周囲のメラノサイトが刺激されメラニン色素を過剰産生しています。
部位により改善する時期は異なりますが、顔であれば3ヶ月程度で改善していきます。
少しでも軽く済むように日焼けを防止してください。

へこみ(陥凹)

最初、へこみが大きく心配な場合でも1ヶ月頃から浅くなってきて、徐々に平坦になっていきます。
へこみ(陥凹)が最終的にどれほど残るかは、半年は経過をみる必要があります。
半年後にあまりにもへこみが目立つ場合は修正手術を行います。

切除手術の工夫や注意点

切開のデザイン

切開のラインを顔のしわの線や目・鼻・耳・髪の生え際など輪郭の線に合わせることで視覚的に隠れて目立ちにくいキズに仕上がります。

丁寧に縫合します

真皮縫合を行うと細くて目立ちにくいキズに仕上がります。
吸収糸(数か月かけてゆっくり溶けてなくなる糸)を使い、埋没縫合(皮膚の深いところを糸で固定し埋め込んだ状態にする縫合手技)を行います。

真皮縫合を的確に行うとそれだけで皮膚表面は密着しますが、さらに皮膚表面をナイロン糸(溶けない糸で抜糸が必要)でぴったり合わせます。この時「細い糸を使う」「強く締めず軽く合わせる」「的確な時期に抜糸する」ことが大切です。

繊細な操作のできる道具や手術器具

良い視野で手術をするためにヘッドライトと拡大ルーペ(最近ではハズキルーペ)を使います。
また、繊細な操作をおこなうための専用の手術器具や細い糸を使います。

  • 繊細な操作のできる道具や手術器具
  • 繊細な操作のできる道具や手術器具

切除手術の流れ

Step1

しわの方向に紡錘形(図のようにほくろの直径の3倍の長さの紡錘形)になるように切開線をデザインし細い針で局所麻酔をします。

Step2

デザインに沿いメスで切開を行い、切除します。

Step3

切除後に止血・洗浄し、周囲の皮下剥離を十分に行って最終的にキズ跡がきれいに落ち着くように、真皮縫合と表面縫合を行います。表面は細い糸で軽くキズを合わせます。手術時間は通常10分程度です。

Step4

看護師から術後の注意点を伝えた後、院内薬局で抗生剤と痛み止めをお渡しします。

 

Step5

通常、手術翌日にキズのチェックで診察し、7日目に抜糸します。
この時、病理組織検査の結果をお伝えします。
抜糸後1~3ヶ月テープ固定を行うときれいに治りやすくなります。

切除手術後のキズ跡の経過

赤み

キズ跡の赤みの正体はキズに酸素や栄養を運ぶために体が新しい血管(新生血管)を頑張って作っているためです。血液の赤い色素(ヘモグロビン)が透けるため赤く見えています。
通常1~3ヶ月の創傷治癒反応のピークが過ぎれば、徐々に周囲の色と同化していきます。

盛り上がりや硬さ

キズ跡の盛り上がりや硬さの正体はキズを修復しようと体が反応し肉芽組織が増殖している状態です。(キズの増殖期)
通常この反応は3ヵ月を過ぎると徐々に落ち着き、半年~1年で平坦で柔らかくなっていきます。(キズの成熟期)

ドッグイヤー

切除手術で縫合したキズのわきの皮膚がたわんで盛り上がる現象です。
これを防止するために1:3の紡錘形のデザインで手術を行っていますが、手術の部位や皮膚の伸縮性など様々な条件でわずかなドッグイヤーができることがあります。
通常時間の経過とともにキズが少し幅を持ってくるためドッグイヤーは解消されてきますが、半年程経過して気になるようなら修正手術も可能です。

肥厚性瘢痕・ケロイド

ごくまれに前述の盛り上がりや硬さ(キズの増殖期)が強く、長引く場合があります。
これには体質(人種・遺伝的素因)好発する場所(顔であれば口周りや耳、胸からお腹の正中部・肩・背中上部)が関係します。
ケロイド体質の方や手術直後に肥厚性瘢痕やケロイドの兆候がみられる場合は内服薬と外用テープを使いながら経過観察します。

料金

※下記の金額は全て税別価格となります。

レーザー治療 一か所当たりの料金
3mmまで 3,000円
3.1~5mm 5,000円
5.1~10mm 8,000円
Qスイッチレーザーを併用した場合 5,000円追加
切除手術 保険診療3割負担(病理検査込み)
露出部の2cm未満 8010円
露出部の2cm以上 14040円
露出部以外の3cm未満 6870円
露出部以外の3cm以上 12720円
切除手術 自費診療
露出部の2cm未満 15,000円
露出部の2cm以上 25,000円
露出部以外の3cm未満 15,000円
露出部以外の3cm以上 25,000円

※診察料、お薬代、テープ代が別途かかります。
※露出部とは半袖半ズボンの格好で露出している部位
顔、首、頭、膝・肘より先(ただし足の裏は非露出部)
非露出部とは隠れている部位

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