耳鼻咽喉科用CT検査

当院ではコンビームCT(低被ばくCT)でより安全な検査を実施しています

04

 

図1

 

総合病院にあるCTは、検査台に寝た状態でX線を照射するタイプのものが多いです。
一方、当院で使用する専用CTは座ったまま検査することができます。
被ばく線量が非常に少なく一般的なCTの7分の1程度で検査でき、さらに短時間かつ低価格で検査できます。

当院でのCT検査の特徴

図2

・被ばく線量が一般のCTの7分の1程度で体にやさしい
・副鼻腔の診断は一般のCTと同等の解像度
・撮影時に歯科金属の影響を受けない
・撮影時間は約17秒 検査全体で約1分
・一般CT(4,950円)に比べ検査料が安価(3,729円)

CT検査から分かること

図3

CT検査によって顔面や耳の立体構造を把握することができるため、副鼻腔炎や顔面骨骨折、中耳炎の診断に有効です。
普通のレントゲンではわからないところまで詳細に評価ができます。
那覇市で耳鼻咽喉科専用のCTを導入している医院をお探しの場合は、ぜひ当院へご相談ください。

顔面骨骨折

図4

鼻骨骨折・頬骨骨折、眼窩壁骨折など顔面骨骨折はCTでしか診断できません。 3D-CTでみると骨折の状態が一目でわかります。

副鼻腔炎の治療を漫然と続けられている方

図5

他院で副鼻腔炎と診断され内服治療を数ヶ月の間、漫然と続けられて当院を受診されることがあります。こういった方に説明後CTを撮影すると、以下に述べる特殊な病気が発見されることもありますが、案外多いのが副鼻腔炎はないことがはっきりすることです。
片頭痛や三叉神経痛など他の疾患が考えられるので脳神経外科などを紹介します。

普通のレントゲンでわかりにくい副鼻腔の病気

副鼻腔真菌症

通常の副鼻腔炎は細菌感染によるものですが、なかなか治らないものに真菌(カビ)が原因のものがあります。
この場合抗真菌薬の投与と手術治療が必要になります。

好酸球性副鼻腔炎

鼻茸(鼻ポリープ)があり通常のレントゲンで篩骨洞優位で影が濃い場合はこの疾患を疑います。
好酸球性副鼻腔炎は普通の副鼻腔炎の治療に反応しないためステロイドの投与や手術治療が必要になります。

歯性副鼻腔炎

虫歯が原因で副鼻腔炎が起こることがあります。
歯性副鼻腔炎は歯科で根管治療をしないと治りません。

蝶形洞炎 篩骨洞炎 前頭洞炎

副鼻腔には上顎洞・前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞があります。
普通のレントゲンは上顎洞の病変をある程度評価できますが、蝶形骨洞は評価できません。また、前頭洞や篩骨洞も病変によっては分かりにくい場合があります。
蝶形骨洞の近くには視神経も走行しており、蝶形洞炎の悪化により視力障害を起こす場合もあります。頭痛があるが普通のレントゲンで異常がない場合にCTを撮影すると蝶形洞炎が発見できることがあります。

上顎癌などの腫瘍性病変

発生頻度は低いですが鼻副鼻腔にも良性・悪性の腫瘍が発生します。
普通のレントゲンで片側の副鼻腔に影があり、なかなか改善しない場合は念のためCTの撮影をおすすめします。

副鼻腔炎の手術後

以前に副鼻腔炎の手術を受けられた方は普通のレントゲンでは評価が難しいため、再発や術後性嚢胞の有無の診断にはCTが必要です。

副鼻腔炎の手術が必要かの評価

副鼻腔炎の手術が必要か判断する場合CTで評価します。
内服治療など保存的治療を3ヶ月行っても治らない場合、何度も繰り返す場合、好酸球性副鼻腔炎、副鼻腔真菌症は手術が必要になります。

耳の病気

真珠腫性中耳炎

図6

先天性と後天性があり後天性のものは鼓膜の一部が内側にへこみ、そこに耳垢がたまり塊になって成長してできます。大きくなると骨を溶かして内耳や神経を壊しながら発育していくので、CTで病変の広がりを確認す必要があります。