粉瘤(アテローム)

粉瘤(アテローム)

粉瘤は皮膚の下に袋(嚢胞)が形成される病気です。 沖縄ではトーフヌカシーとも呼ばれます。 この袋の中には本来剥がれ落ちるはずだった角質(垢)や皮脂などの老廃物が溜まります。 こうしてできるしこりを粉瘤と呼びます。粉瘤の外見は皮膚が盛り上がってドーム状をしています。

光粉瘤は強い力を加えて押すと、中から強い臭気を放つマヨネーズ状のドロドロとした老廃物が出てくることがあります、 大きさは数ミリから10センチ以上のさまざまですが、角質や皮脂は時間とともに嚢胞の中に溜まり続けるため、粉瘤の大きさも時間とともに大きくなります。

治療について

粉瘤は悪性腫瘍ではありませんので、放置しても問題はありません。 しかし、ウィルスや細菌が侵入して炎症を起こしている場合や、美容上の問題がある場合などには切除手術を行います。また、粉瘤とよく似た皮膚腫瘍が存在するため、安易に粉瘤だと決めつけず、一度皮膚科・形成外科を受診するようにしましょう。

粉瘤の治療法
手術の方法は2種類あります。
  • 通常の摘出手術

    皮膚を切開し、袋(嚢胞)を破らないように丁寧に周囲から剥がしながら摘出する方法です。細菌感染などにより炎症を起こしている時は、手術を行わず炎症が治まってから手術を行います。

  • くり抜き法(へそ抜き法)

    パンチと呼ばれる器具で粉瘤に小さな穴を開け、袋の内容物を揉みだし、粉瘤が小さくしぼんでから取り出します。小さな傷跡で済み、また縫合をせずに済むことも多いため、手術痕が残りにくいことが特徴です。

◎それぞれの手術法のメリット・デメリット
通常の摘出手術
<メリット>
  • 大きく切開するので取り残しが少ない
  • 大きな粉瘤、癒着の強い粉瘤にも対応できる
<デメリット>
  • 大きく切開するので手術痕が目立ちやすい
くり抜き法
<メリット>
  • 切開創が小さいので手術痕が残りにくい
  • 炎症を起こしている粉瘤にも即時手術が行える
  • 手術時間が短い
<デメリット>
  • 高度な技術を必要とする

粉瘤の注意点

粉瘤は潰しても皮膚の下に嚢胞が残るため治りません。 粉瘤を潰すことでウィルスや細菌が侵入して炎症を起こしたり、傷跡が残ることがあり、かえって悪化させてしまうのでご自分で潰したりしないようにしましょう。